【仕事】さいたま地裁・木嶋佳苗被告裁判傍聴記

木嶋裁判01

さいたま地裁で行われた首都圏連続不審死事件の
木嶋佳苗被告裁判の法廷画を担当しましたので、一部紹介したいと思います。

木嶋裁判02

裁判員裁判では過去最長の95日を記録した異例の裁判で
決定的な証拠のないまま、間接的な状況証拠のみで一審の判決を下すという
難しい判断を迫られる裁判となりました。

木嶋裁判05

連日のように報道されていたので事件の詳細は省きますが
大まかにいうと被告人が結婚を前提に付き合っていたという男性が
3名とも次々に不審死したという事件です。

木嶋裁判03

初公判は今年1月10日。僕は2月20日から4月13日の判決公判までを主に担当し
傍聴席に座って裁判を見届けました。
同じ被告人の裁判を合計10回以上担当したのは初めてです。
被告人は一貫して無罪を主張し続けていました。
その見た目からは想像つかないほどの美声で、ソプラノ声というか、アニメ声というか、
言葉使いやメールの文面も綺麗で立ち振る舞いも優雅。
残虐な犯罪を疑われている被告にしては粗暴な感じが一切しませんでした。

木嶋裁判04

3月12日、検察の論告求刑がありました。求刑・死刑です。
検察官が裁判官、裁判員に対してこのような例えを使っていたのが印象的でした。

「夜に星空が広がっていたのに、翌朝は一面の雪化粧だったとします。
 雪が降った場面を見ていなくても、夜中に雪が降ったのは明らかです。
 誰かがトラックで雪を運んだ可能性はあるが、 社会常識に照らせば合理的ではない。
 皆さん、是非常識で考えていただきたい。」


木嶋裁判06

続いて3月13日、弁護人による最終弁論。
被告人に向けられた疑惑を全て否定し、一貫して無罪を主張します。
一連の疑惑は検察が描くストーリーに過ぎないとし、このような言葉で締めくくりました。

 「不確かなことで処罰することは、あってはなりません。
 有罪になるのは、常識的に従って間違いがないときだけで、
 疑問が残るとき、疑わしきは被告人に有利にというのが、刑事事件の大原則です」


木嶋裁判07

そして、一ヶ月後の4月13日、判決が下りました。
裁判が始まってすぐ、主文を後回しにした裁判長をみるやいなや立ち上がって
慌ただしく法廷を出る記者たち。2時間にわたる論述の末、裁判長が出した判決は、

「3人の尊い命を奪った結果は深刻で甚大。動機は身勝手で酌量の余地はない。
 主文、被告人を死刑に処する。」


求刑通りの死刑判決でした。わっと騒然となる傍聴席。緑色の制服を着た警務官たちが
「静かにしてください!おちついて行動してください!」と叫ぶほど
一斉に立ち上がって出口に向かう報道陣。異様な光景でした。

その後の裁判長の「被告人は判決に・・・・異議のある場合、刑訴法37・・・・14日以内に・・・」
と控訴の説明をする声がほとんど聞き取れないほどでした。

木嶋裁判08

今回の裁判、もし、裁判員制度導入前の状態で行われたとしたら、
証拠不十分で殺人罪については無罪(他の詐欺事件は別)だったかもしれません。
検察のいう、「誰かがトラックで雪を運んだ可能性」を、裁判長や裁判員たちは
所謂「社会常識」に照らして「それは無い」と判断したわけですね。

自白も、目撃証言も、直接証拠もなく、状況証拠のみで厳しい判決が下ったことに
非難の声が多数あがっているようです。
こんなのがまかり通るのであれば今後冤罪が増えるじゃないかと危惧する声も見かけます。

僕は一介の絵描きで、難しい法律論はよくわかりませんが、
裁判員制度は、一般人である我々が社会に生きる上で、その社会で起きた重要事件に対し
当事者意識を持つために機能する制度だと思っています。

ランダムに選ばれた一般人が、裁判員として法廷で、それぞれの人生で培ってきた
「社会常識」を示せる時代になったのですね。今回の判決はそれを如実に示したと思います。

僕は法廷画家を初めて10年目になります。
様々な裁判をみてきた中で、到底納得できない情状酌量や判決もありましたし、
司法の決定が民意と乖離していると感じることもままありました。

それが縮まる可能性のあるこの裁判員制度。
僕はこの制度が始まって良かったなと思っています。

【仕事】テレビ東京「ありえへん∞世界」にちょこっと出演しました。

ありえへん01-560

3月13日オンエアのテレビ東京「ありえへん∞世界」にちょこっと出演しました。
法廷画家の業務実態について密着取材したいという依頼が入り、
ちょっと考えたのですが、ちょうどTBS「教科書にのせたい!」と
スケジュール的にバッティングする時期だったことから辞退しまして、
代わりに友人で法廷画家の小野眞智子さんを先方に紹介したところ、双方快諾いただき
小野さんメインでの放送が決まりました。
オンエア日をワクワクしながら待ってたんですが、
「やっぱちょい役ででません?」と再オファーが入り、小野さんの紹介が終わったあとで
ちょこーっとだけ出演することになったのでした。

小野さんのロケは自宅から東京地裁、テレビ局まで幅広く行われており
法廷画が完成する過程がとてもよくわかる放送となってました。
小野さんの仕事部屋、白を基調としたインテリアでめちゃおしゃれなんですよ!
放送じゃほんの少しだったけど、もっと見ていたかったなぁ。

ありえへん02-560

僕のほうはまあこんな感じでした。
実はこの番組からの出演オファーはまだ深夜放送だった2009年が初めでして、
一回企画がなくなったそうですが、ゴールデンに移行してから復活したのだそう。

15日にイラストレーターさん同士のオフ会に参加したのですが
ほんのちょこっとの出演にも関わらず「テレビ見たよー」と言ってくださった方が数名いらして、
やっぱりゴールデンの時間帯は視聴者が多いのだなーと改めて感じました。

しかしこの番組、タイトルからしてそうですが、ナレーションもコッテコテの関西弁なんですね。
東京事務所で見ながら和歌山事務所にいる気分になりました。
これからもちょっと意識してみてみようっと。

【日記】ブライトマンのつぶやき

ブライトマン

震災から一年ということで、テレビをつければ久しぶりに観る津波映像。
体験した方々の様々なエピソードが放送されていましたね。
当時の空気を思い出しながら見ていました。

先日、朝起きて仕事部屋に入ると、暖房がつけっぱなしだったので凹みました。
僕はこういうポカミスが多い人間なので、気をつけているつもりでもたまにあるのです。
他にも寝ようと思ったら電気毛布つけっぱなしだったり・・・。

そういえば節電の呼びかけってちっとも耳にしなくなりましたね。
東電がどうとか、原発利権がどうとか、実は電気は余ってるとか・・・。
いろいろな意見がありますが、よく実態を知らぬ組織や個人を
上辺だけの知識で罵倒したり、神のような視点で語る大言壮語よりも、
まずは無駄をなるべく無くして自分のおサイフにやさしい生活を心がけることが第一歩な気がします。

反省をこめて描いたブライトマンを掲載。

このキャラ、キチンと描くのは20年ぶりだなぁ。
毎年この日は、震災で亡くなった方々や大変な思いをされた方々に思いを馳せるとともに、
電気についての意識を改め、生活を見つめ直す日にしたいと思います。

【仕事】TBSテレビ「教科書にのせたい!」に出演しました。

教科書にのせたい12

2月28日オンエアのTBSテレビ「教科書にのせたい!」という番組に出演しました。

この番組は教科書に載せたくなるような興味深い情報を毎回ゲストを呼んで
出演者の皆さんに紹介するという教養バラエティ番組なんですが、
3つのポイントを抑えるだけで上手に絵が描けます、というプレゼンを行う
3ポイント画伯」として出演オファーをいただきました。(画伯て!

教科書にのせたい001

しかし番組初めからいきなりアップで放送されてびっくり。
アラフォー男はハイビジョンに耐えられる肌してませんですナー・・・。

教科書にのせたい04

これは自宅ロケの様子。スタッフの方が描かれた馬をみて、エラソーにレクチャーしてます。
どの点に注意すればいいかを解説中。
ちょうど先日のスケッチクロールのときにイラストレーターのみんなで
「馬って資料無しでも描けます?」みたいな遊びをしていたので個人的にタイムリーでした。

教科書にのせたい003

街の方々が描かれた馬を背景に紹介される僕。
ユニークな作品が多かったです。このVTRが流れた後、スタジオに登場です。

教科書にのせたい006

バーン。ウッチャンナンチャン司会の番組なんです。
スタジオで芸能人の方々が描かれたコアラをこれまたエラソーに批評するという内容でした。
しかし、内村さんと並んで立つ機会が人生にあるとは・・・不思議な気持ちです。

教科書にのせたい007

アシスタントの出水アナウンサーより、法廷画家としての仕事も紹介されました。
ちなみに左下の法廷画はこの番組用に描き下ろした架空のもの。
僕は殺人や虐待など残酷な事件を担当することが多いので、
実際の犯人を描いた絵をバラエティに使用するのは躊躇われたのです。

教科書にのせたい008

コアラをホワイトボードに描いて説明中の図。リハーサルでは使い込まれたペンだったのですが、
本番では新品のペンに変わっていてすべるすべる。しかも細い!
オンエアみてもやっぱり細すぎですね。どうしてペン変えたのかなぁ。
コアラとウルトラマンを描く上での3つのポイントを説明しました。
打ち合わせ上では、万人が知る動物とキャラクターをモチーフにしたいということで
こちらもいろんなキャラクターを提案しましたが、大人の事情でウルトラマンに決定しましたですよ。
推して知るべし、大人の事情。

教科書にのせたい009

こちら、南原さんのコアラ。結構僕、素で笑っちゃってます。
なんか面白いコメント言えたらよかったんですが、素人にはこの程度。
スタジオ、スポットライトの光が強くて暑いんですよ。
結構背中汗かいちゃいました。長時間笑顔でいられるタレントさんスゴい

教科書にのせたい010

衝撃的だったのがコレ、尾木ママが描いたコアラ。
コアラはカンガルー目コアラ科の生き物ですが、これは完全にサル目ヒト科!!
鼻が曲がっちゃったとかのレベルじゃないです尾木さん!!

教科書にのせたい005

ちなみにプレゼン後はスタジオ観覧者の方々に採点していただき、
教科書にのせたい内容かどうかを決められるんですが、なんとかギリギリ認定されたようです。
よかったよかった。ちなみに僕はこのシステムを当日スタジオで知りました。
ええー先週までこの番組こんなシステムじゃなかったのに!
(この前の収録からこの新システムが導入された様子)

教科書にのせたい11

オープニングからこんな感じで「3ポイント」を強調されていたので、
僕なりにキレイにまとめようと思い、

「絵を描くには手先の器用さより、観察力が大切です。
1つの対象につき、よく観察して3つ大きな特徴をつかむだけで
飛躍的に上手に描けるようになりますよ」


という感じのことを話して僕の出番は終わったんですが、
いかんせんキレイにしゃべれなかったせいかカットされていた様子
それだけがちょっと残念かなぁ。もっとうまくしゃべれるようになりたいものです。

休憩時間に南原さんと内村さんにご挨拶しました。
二人とも言葉がとても丁寧で紳士的な方だなぁと感じましたですよ。

渡辺謙の娘さんの杏さんやフィギュアスケートの浅田舞さんもゲストでいらっしゃって
その人間離れしたプロポーションに見とれたりしてました。
レギュラーのKAT-TUN上田さんは深々と頭を下げて挨拶される気さくな方でした。
さすがジャニーズ、顔がびっくりするくらい小さいです。

ナイツのお二人とはロケで話したものの、休憩時間には話す機会がなくて残念。
日テレDON!で2年ほどナイツのネタフリップのイラストを担当していたので
お会いした機会には一言ご挨拶したかったのですよ。

あと、伊集院さんと彦摩呂さんはテレビで見た通りの巨漢でした。
直接話してるのを聞くと、伊集院さんの頭の回転の速さは只者ではないなと感じるものがありますね。

教科書にのせたい02

どういう経緯で今回の話が僕に来たのか謎ですが、人に何かを教えるのは好きなので
今後も機会あればチャレンジしてみたいです。次回こそ落ち着いてしゃべろう!
今回は落ち着いてたつもりだったのですが、やっぱり緊張はしたし、
こうしてオンエアみると目が泳いでるわそわそわしてるわ、自分では目を覆いたくなる思いでした。
ってコレ毎回言ってますが。
さて、3ポイント画伯、再登場なるか!?(たぶん、無い)

以上、テレビ番組出演報告でしたー。

【仕事】日経ビジネスAssocieに掲載されました。

文具術

2月10日発売の「日経ビジネスAssocie」という雑誌に
取材記事が掲載されました。

「仕事に効く!文具術」という特集コーナーで
プロの法廷画家が使う文具とは!?みたいな感じの取材を受けたのですが、
僕はアナログで下書きしたものをデジタル着色する手法をとっていますので
文具術といってもフツーのスケッチブックにフツーのシャーペンくらいしか
使っておらず、これで記事になるのかな?と取材当時から心配してたんですが、
まさかの2ページ見開きでびっくりです。

日経ビジネスアソシエ560

「法廷画家を支える5つ道具」として紹介されたのは以下の通り。

■スケッチブック
 街の文房具屋さんならきっと手に入るマルマンのB4スケッチブック。
 350円程度で入手でき、紙質も満足。(鉛筆画を描く程度なので)
 なにげに54年の歴史を誇るロングセラー商品だそうですよ。
 ちなみに某テレビ局のスタジオでカンペとして使われてるのもコレでした。カンペ・・・。

■シャープペンシル
 僕は三菱鉛筆のユニアルファゲルを使用してます。これにしてから長時間作業での
 ペンだこの苦しみから開放されました。ゲルマンセー。くにゅくにゅで気持ちいいー。
 太いペンは苦手という方も、最近細いバージョンも発売されましたので御試しあれ。

■消しゴム
 まとまるくんとかカドケシを使っていますよ。
 カドケシは優れたデザイン性からニューヨーク近代美術館にて展示された歴史アリ。
 2003年度のグッドデザイン賞も受賞。たかが消しゴムされど消しゴム。
 ちなみに関係ないけどグッドデザイン賞は家具デザイナー時代に作った机と椅子が
 2000年と2001年と連続して受賞したことがありますよー自慢ですわーい(←過去の栄光)

■鉛筆削り付きキャップ
 ファーバーカステルの「UFOパーフェクトペンシル」を愛用してます。
 消しゴム付き鉛筆にこのキャップをすればまさにパーフェクト。

■ピッチマンミニ
 知る人ぞ知る多目的定規ピッチマン。定規に2つのローラーが着いており
 平行線を引く時に超絶便利。角度も図れるしコンパスにもなる変幻自在っぷり。
 もう15年くらい使ってますが生産中止になってしまったので、無くせない大切な文具です。
 似たような機能を持った定規はありますが、使い心地の良さはダントツでピッチマン。
 ケンソーヘルスさん是非再販売のご検討を!

そんな感じです。

それにしてもカッコよく写真を撮ってくださったフォトグラファーさんに感謝。
他の方の文具術の記事も見応えがあり、興味深く拝読しました。
後半にある井上雄彦さんのインタビュー記事もすごく良かったです。
「自分に対して「本当にそれは自分かよ」と問うた時に、
ちゃんと「そうです」って答えられるようでありたいですね」
の一言に深く共感。バガボンドの連載再開も決まったようでそちらも楽しみです。

ちょっと紹介が遅くなりましたが、もうしばらく書店で見かけると思いますので
よかったら手にとってみてください。僕の記事はこっそりコチラにアップ。

以上、雑誌掲載報告でした。

【日記】東京花小金井事務所を模様替え。

花小金井事務所560

東京の花小金井事務所を模様替えしてみました。
といってもL字型デスクの片方をプリンタ台から作業台に変えた程度ですが。

去年の1月にイラストスタジオを覚えて以来、作業の100%をデジタル化できるように
なったのですが、たしかに効率よくなったものの、やはりアナログ作業が恋しくなりまして。

同業で友人の小野眞智子さんが、先日アナログ作品をアート☆アイガという画廊で発表し、
飛ぶように売れていくのを目の当たりにして、「僕もアナログ作品を発表したい!」という
思いがますます強くなりました。

といってもデジタルを手放すわけではなく、仕事絵は今まで通りデジタルでこなしつつ
アナログ作業環境も整えようというわけでの模様替えでした。

机が変わると気持も変わりますね。
PCに向かっていると、どうしても「仕事モード」ですが
真っ白い紙とアナログ画材を前にしていると、
好きで絵を描いていたころの気持ちに一瞬で切り替わります。

水彩練習あこふ560

ためしに水彩でこんな絵を描いて見ました。
妻にモデルになってもらいましたが、あまり似てないです。
もっと淡く、軽く、ふわ〜っとした感じを出したいところ。

こうして久しぶりに絵筆をとってみると、やはり思うように筆がすべらない・・。
僕の好きな水彩作家といえば佐々木悟郎さんやいわさきちひろさんですが
彼らは凄まじい技術の持ち主なんだなぁと改めて思い知らされました。

練習あるのみ、ですね。

コーナーソファ560

関係ないのですが、リビング用にコーナーソファを買いました。
三鷹で使っていたのは2.5人掛だったので微妙に寝転ぶには小さかったのです。
それを知人に譲り、新たに念願のコーナーソファを設置。
やったーリビングにぴったり!と妻と大喜びしてました。

これでごろごろしながらテレビや映画が見れる!と僕は喜んでたのですが
今は「食べてすぐ横にならない!」と毎日(というか毎食後)叱られているという有様です。

ここしばらく、取材やロケが入ることが急に多くなりまして、
三名ほど我が家に来られた時など、三鷹事務所では座る場所もまともに無かったのですが
今はこのソファがあるので安心。打ち合わせや取材はリビングで行えています。
買ってよかったー。

ただ、前のソファはカバーが取り外せて洗濯可能だったのに対し、このソファは取り外し不可。
まろんのおしっこ攻撃には細心の注意を払わなくてはなりません。かなりマジで。

そんなこんなで、最近ちょっと生活環境かわったよー報告でした。

【日記】Around 40?

初めての一眼レフ560

僕の好きな詩に、こういう一節があります。

 すこしぐらいの仕事ができて
 そいつに腰をかけるような 
 そんな多数をいちばんいやにおもふのだ


・・・普段、僕が「鼻に付くな・・・」と感じる人の言動はほぼこれに該当していて、
自分は大丈夫だろうか、と省みる機会になっています。

これは宮沢賢治「春と修羅」の告別という詩の一節です。
いろんなところで引用されてるのでご存知の方も多いと思います。
とても良い詩なので未読の方は是非リンク先を御覧ください。後半の、

 みんなが町で暮らしたり
 一日あそんでいるときに
 おまへはひとりであの石原の草を刈る
 そのさびしさでおまへは音を作るのだ


のところがいつも胸にズシンと響きます。
自分の若いころを思うと、「一日あそんでいる」ことなんかちっとも無かったな・・・
と重なるのです。
何故、青春の一番たのしい時期に遊ばなかったの?
と聞かれることもありますが、一言でいうと、それどころじゃなかった。

一昨日、父の借金を全額返済しました。父が亡くなってから丸10年かかりました。
長かったし、苦しかった。いろんなことが思い出されます。
やっと一つの荷物を下ろせたという実感もあります。

けど、別にまさか不幸自慢がしたいわけではありません。
10年なんとかやってきて、少しずつ人に認めて貰えているような気がするけど、

 すこしぐらいの仕事ができて
 そいつに腰をかけるような
 そんな多数に、なってやしないか?


という自問を今、心に投げかけたい。
人より、余計な苦労を背負い込んだ側面はたしかにあるけど、
それを乗り越えたからといって、間違っても不遜な人間になってはいけない。
今いる場所に留まらず、新天地に向け、挑戦し続けなければならない。

そんな僕も今日で35歳になりました。
時間の使い方を考えながら、前に進みたいと思います。
お祝いのメッセージをくださった皆様、ありがとうございました。

【日記】念願のクロスバイクを購入しました!

IMAG0209(2).jpg

もう先月の話になるのですが、念願のクロスバイクを購入しました!
以前から欲しい欲しい買おう買おうと思いながらも
なかなか腰が重く購入に至らなかったのですが、
既存の自転車の盗難というハプニングが僕の背中を(強制的に)押してくれましたですよ。

犯人さんへ、それギアチェンジ壊れてるから。
「2」に合わせたとき「ガラガラガラ」って今にもチェーン外れそうな音して怖いから。ご注意あれ。
まあ、いずれにしても畳で死ねるng>などと夢々思わぬよう。


さて、今回購入したのは台湾製GIANT ESCAPEという車種です。
メタリックブラックのカラーがカッコよくてお気に入り。
ペダルを漕ぐとすごく軽快な走りを見せてくれて大満足です。

この歳で初めて自転車というモノを知った!というくらい衝撃的な乗り心地。
ぐんぐんスピードが上がっていきますので、ママチャリさんをどんどん追い越していき、
かなりの爽快感が味わえますね。
この季節だからもちろん寒いんですが、爽快感が上回ってます。これは素敵体験!

ただ、スピードが「でてしまう」側面もあるので、近年ちょいちょい話題になる
自転車事故の増加というのはたしかに深刻なことだなぁと実感しました。

僕の身体を動かす趣味というと水泳オンリーだったのですが、
季節柄このところちょっと疎遠になってまして、
以前、行きつけの美容師さんに
「小金井公園内の総合体育館に温水プールがあるよ」
と教わっており、一度見学にいってみたら想像以上に広くてキレイ。
そして1時間200円という良心価格。
三鷹では月10回くらい通ってたフィットネスクラブが1万円くらいだったので
小金井では1/5という驚異的なコストパフォーマンスです。

よーしこれから運動不足をここで解消しよう!と意気込んだものの、
でも公園までちょっと遠いしなあ・・とグズグズしていた矢先に自転車の盗難があり
凹んでいたのですが、この自転車だと我が家から小金井公園までの1.7kmなど
あっという間です。
そんなわけで、どうしても忙しい日意外、2日に1回のペースで水泳しています。

いろいろやりたいことがあるので、体力を付けなければ。
と、以前から思っていたのをようやく実行に移せている感じ。

こういうのは持続が難しいので、なるべく無理しすぎず、ゆるゆる続けてけたらと思います。

【挨拶】 「あけましておめでとうございます」という言葉。

こけちゃった560

 「あけましておめでとうございます」という挨拶に
 子供のころ疑問に思ったことがあります。
 何故、年が明けたらおめでたいのだろう・・・と。

 お正月とは祖霊神であり田の神、山の神が融合した「年神様」を
 自宅に迎え入れ、五穀豊穣を祈るとともに、一年を過ごす
 エネルギーをいただく行事であると、大人になって知りました。

 農耕民族だった祖先は、今年も無事に田畑の芽が出ますように、と
 年神様に「御芽出度うように」とお祈りしたのですね。

 農民にとって芽が出ることはうれしいことだったので
 「おめでとう」はそのままお祝いの言葉としても使われるようになり
 現在に至っています。つまり、お正月は何故おめでたいのか?ではなく
 お正月だからこそ、「御芽出度う」だったのですね。

 昨年の震災を受けて、「おめでとう」の賀詞を自粛しようという
 動きがあるとニュース等で知りました。
 しかし、こんなときだかあらこそ、新年をよりよい気持ちで迎えるためにも
 声に出して祈りたいものですね。
 「あけましておめでとうございます」と。


・・・というような言葉を年賀状に書いたのですが、届いた年賀状は
例年通り「あけましておめでとう」「謹賀新年」「迎春」「賀正」のオンパレード。

賀詞を自粛とかいう報道は一体・・・。は!これが流行りのステマ!?(←何のだ)

冒頭のイラストは昨年のスキーの体験をもとにした「ころんじゃった」です。
年始早々縁起でもないテーマな気もしますが、まずは立ち上がるところから
本年を始めようではありませんか!という意思表示でもありまして。(こじつけ)

昨年よりは、明るい一年であって欲しいものですね。
そんなわけで、本年もよろしくお願い申し上げます。

【日記】大晦日の反省会

パピヨンがやってきた560

あっという間に大晦日ですね。
昨日あたりを仕事納めにして、今日は比較的ゆっくり過ごせています。
ふと、今年のお正月に書いたブログ記事を見ると

『今年は「今までにしなかった新しいことをする年」
そして、「できるだけたくさんの人に会う年」にしたいと思います。』

と書かれていました。前者を振り返ってみると、


 ・9月にバリ島にて挙式。(当然未経験)

 ・イラストスタジオを覚えて作業のデジタル化に成功。

 ・断捨離を実行し、より生活空間をシンプルかつ身軽に。

 ・らばQさんのイメージキャラクター制作。

 ・西荻窪ziziを紹介してもらい、お店で初のギター弾き語り。

 ・東京事務所を三鷹から花小金井に引越し。

 ・初めてのメディアに出演。
  (おもろゲ動画SHOW・笑っていいとも・くだまき八兵衛・ラジペディア等)
 
 ・和歌山商業高校で講演会開催。



と、いろいろあった気がします。

ただ後者の「できるだけたくさんの人に会う」が全く実行できなかったなあ・・・というのが
正直なところ。ブログ記事はその後、
『去年のように仕事だけで1年を埋めてしまうような年にはしたくないと思っています。』
と続いているのですが、残念ながら去年以上に仕事で埋まってしまいました・・・。
達成されなかったtoDOリストをみると肩を落とします。
忙しさから不義理してしまっている幾人かの知人にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

多忙によるストレスから体調を崩し、メニエール病などを患った方の体験談に
立て続けに触れ、意識を変えなければと痛感しました。
時間の使い方を熟慮せずに、行動していられるほど若くはないのだから、
今やっていることがやりたい事か、やりたくない事か、
これからも続けていきたいのか、心に真に問うことから始めたいと思います。

あと、これは自戒を込めて言うんですが、忙しいアピールは百害あって一理ナシ!
誰もそんなこと聞きたくないし、お前の要領が悪いだけなんじゃねーの?と思われるだけな上に
「忙しい」が口癖のような人間に魅力的な人間ナシ!
っていうのを胸に刻もう。

来年こそはワークライフバランスを見直す。絶対見直す!

と、ハッキリ宣言しておこう。来年の年末にまた残念な反省会にならないことを願いつつ
年越しそばの準備に取り掛かろうと思います。

それではみなさま、よいお年を!
プロフィール

榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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