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【仕事】入廷から2分で退廷。近藤弘治被告人初公判傍聴記。

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3月6日に宇都宮地裁で行われた「龍神」を名乗る自称祈祷師、近藤弘治被告人の初公判を見てきました。容疑は殺人。糖尿病の7歳男児にインスリンは毒なので打たないようとアドバイスし、親がそれに従った結果、男児が死亡するという痛ましい事件でした。

入廷するなり大きなボストンバッグから大量の資料を取り出して証言台に置いた被告人は、「この裁判が始まる前に言いたいことがある!この資料が証拠だ。ここに真実が全てある!」と一方的に声を荒らげました。静かにするよう制止する裁判長に反抗して喋り続けた結果、退廷を命じられる被告人。なんと入廷からわずか2分

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「被告人、静かにしてください」「聞け!これを見ろ!」「まだあなたに発言権はありません」「なにぃ?!証拠を出させないつもりか!あんたみたいな奴は罷免だ、こんな裁判は八百長だ!」「被告人、退廷してください」「ああ、退廷すりゃいいんだこんな裁判は。」とこんな感じのやり取りがありました。

法廷のドアをくぐった後に「オレが◯◯◯の生まれ変わりだってこと忘れるなァ!」と大声をあげてましたが僕にはよく聞き取れませんでした。後の報道では「平清盛」と言ったとかなんとか。

大体どんな凶悪犯でも裁判長の前では丁寧な話し方になるものですが、こんな男も珍しいです。被告人不在のまま罪状認否、冒頭陳述、証人尋問と裁判は粛々と進みましたが、後半はしょうがないので無人の証言台の絵を描いたりしてました。

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同月24日に15年の求刑に対し14年6ヶ月の判決が下されました。
「被告人は不合理な弁解に終始し、被害者の良心を愚弄するなど、反省の態度を全く示してもいない」と裁判長。こんな態度を見せつけられたらご尤もだと思います。

カルト宗教に性的虐待、児童虐待はつきものですが、直接手を下したわけでもない被告人にもこの判決は重くのしかかるでしょう。今後の同種の問題にも教祖的立場の人物に殺人罪が適用されることがあるかもしれず、カルト問題に一石を投じる判決だと思います。

プロフィール

榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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