「コミティア」初体験記。


今月五日、初めて「コミティア」という同人誌即売会に行って来ました。
同人誌というと、卑猥な漫画というイメージが強くあって、前々から抵抗があったのですが、今回のコミティアには僕の敬愛する「コーヒーもう一杯」の作者、山川直人さんが参加されるとの情報を仕入れ、はるばる東京ビッグサイトくんだりまで足を運んだのでした。

同郷でありマイミクでもある榎本さんも参加されているらしく、ご挨拶に伺おうと訪れたのですが、あいにくの来客中。一通り回って再度訪れるも不在。残念でした。山川さんと初めてお会いしたのですが、非常に作品のイメージ通りな方で、とても謙虚な紳士でした。ああ、僕もああいう大人になりたい!と、30秒くらいの会話の中でそう思いました。頼まれても居ないのに、「ぼっ僕もこういう絵を描いてますっ!」と名刺をその手にねじ込んで来た次第です。なかなか言えなかった言葉を、ブースを三回訪れたときにやっと言うことができました。「お身体に気をつけてがんばってください!応援しています!」

応援メッセージって、面と向かって言うのがすごく照れくさいんですよね。

ちなみに僕は作中のアダルトな表現を忌み嫌う心の狭い人間なのですが、同人誌の世界はまあ、非常に自由にその辺を表現されておりまして、見本誌立ち読みコーナーとやらで本を手に持ってみてみては、一人吐き気に悩まされておりました。こういう表現が多く指示されているということはもちろんこういう需要が多くあるわけで、この国の小児愛好家のケタ外れな多さと、恐らくそれが原因の一端を握っていると言えなくも無い少子化への危機感を改めて感じる次第でした。

「性癖」というものはもって産まれた部分も多いだろうから、どうしようも無いにせよ、それをある程度制限するのが「理性」であり、そのコントロールする術こそ「教育」によるところ大だと思うのですが、どうでしょうか。

性の問題は本当に難しく、理想を語るのはいとも簡単ですが、実現不可能なファンタジーを幾ら述べても無意味であって、かといって「かくあるべき」という模範的な回答が最も得られにくいことから、「同人誌」と「表現の自由」についての論争はまだまだ無限に続いていくのだろうと思います。

ああ、しかし個人的な意見を述べるならば、子どもを題材にした性的な表現は極めて不快です。僕は作品柄か、子供をよく題材にするからか、たまーにそれに属する人間だと誤解されることもあるのですが、断じて違います。八百万の神に誓って。

そういえば、先日中学生をテーマにイラストを描く機会があり、ファッションなどの参考にしようと思って中学生くらいのティーンをターゲットにした雑誌を立ち読みしたのですが、その内容の酷さに辟易、というよりほとんど鬱な気持ちになりました。
そもそもその表紙に色鮮やかに踊るコピーからしてすごい・・・。ここに例をあげようかと思ったのですが、書くのも憚られるので辞めておきます・・・。こういう情報雑誌がティーンに売れているからにはこういう情報の需要があって・・・などと考えると非常に陰鬱な気分になります。

正しい性知識は確かに必要だけど、オープンにすべきところと、すべきでないところのオンオフみたいなのが必要だと思うし、そのところの白黒がないと所謂「恥じらい」というものが失われていき・・・結果その・・・


まあ、こういうことを言うのも単なる僕のエゴなわけですが。


ともあれ、初めての同人誌即売会は僕には刺激が強すぎました。
出版社などの企業の意見が一切入れないで、自己の表現したいものを表現したいように表現する、というクリエーターの人たちの魂の篭った作品も沢山あり、よい刺激もいろいろ受けました。
次回はコミックマーケットなども一度見ておこうかと考えています。

僕はこの心の許容値の領域を広げるべきなのだろうか・・・それともこのままでいるべきなのだろうか・・・そんなことを取りとめも無く考えながらゆりかもめに揺られて岐路についた子供の日の夕暮れでした。

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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