法廷画と「珍しい依頼」のこと。


昨日、大阪地方裁判所で女性を連続監禁した鬼畜男の判決裁判がありまして、法廷画を描きにいってきました。下の画像は今朝放送されたてホヤホヤの「朝ズバッ!」のキャプション画像です。
被告は典型的なサディスティック人間で、判決主文で語られるその悪逆非道な犯行の様子は戦慄を禁じえないものがありました。詳細をここで書くのもなんなので「法廷画ファイル」にアップしました。興味ある方はどうぞ。しかし、女性や子供が犠牲になる事件は本当に気が滅入りますね。

さて、先日珍しい依頼がきまして。

数ヶ月前、和歌山県有田郡にある企業Lさんと打ち合わせに行った帰り、社長から「おい、一杯やろうぜ」とお誘いを頂き、社長行き着けの金屋町にある民家を改造した独特の雰囲気ただよう居酒屋さんに足を運んだときのこと、「大将!この人ぁイラストレーターさんや。プロの絵描きやでえ!」、「おお!ほんならいっぺんワシの似顔絵かいてんか!」というような話になりまして。その大将がまた似顔絵の描きやすい顔をしておられて、僕もスケッチブックを取り出してサラサラと描いて見たらこれが大好評。大ウケでした。

ちなみに「ちょっと似顔絵描いてよ」と言われると不機嫌になるイラストレーターさんも居られるようですが、僕はわりと快諾するほうです。飲みの席でもスケッチブックを持っていくことが多いくらいです。

大将が店の壁に似顔絵を誇らしげに貼ると、それを見た常連客が「おお!なんよ○○さん、そっくりやして!」と興味津々、自然「ワシも描いてんか!男前にたのむでぇ!」となりました。それ以降次から次へと、なんとその居酒屋のお客さん全員の似顔絵を描いたのでした。
一枚描くたびに大将が気を聞かして造りやタタキを持ってきてくれて、それがもうめちゃめちゃ美味だったのを今でも覚えてます。和歌山の魚は本当にウマイです。

で、次々と壁に貼られていく客人たちの似顔絵。その光景はなかなかシュールなものがありました。楽しい夜を過ごさせていただいて、企業Lの社長さんにお礼を言い、その日はお開きになったのですが、その数ヵ月後に一本の電話がありまして。

「あ、もしもし、金屋町商工会のものですが、居酒屋○○の壁に貼ってある似顔絵を描かれた榎本さんですか?」

なんと、数ヶ月経った今もまだ壁に貼ったままだと言うのです。それにも驚きですが、さらに驚いたのが、

「いやーすばらしいですね。本当にそっくりです。そこで金屋町商工会ではですね、是非榎本さんに名刺の似顔絵を描いてもらえんかなぁと・・・」

なんと、仕事に結びついたのでした。いやぁ名刺って配っておくものですね。そしてさらに、

「当商工会では定期的に青年団を集めて講演会を開いとるんですわ。榎本さん、よかったら青年団の前でいっぺんイラストレーターっちゅう仕事について語ってもらえませんやろか?」

生まれて初めて講演の依頼を受けました。

「いやいや、そういうのは仕事の範疇ではありませんから」
と断るのも惜しいので、「はい!是非引き受けさせていただきます」と返事した僕。一応、僕の行動基準は「やったことがあるかないか」「なければ一回やってみればいいんじゃね?」なので、即答で引き受けることにしたのでした。先日、その打ち合わせを和歌山市で行い、日程も決まって具体的に動き始めました。題して、「イラストレーター榎本よしたか講演会~ビジュアルデザインにおけるイラストレーションの役割~

来たる27日開演です。どーなることやら。

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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