「エアーマンが倒せない」の思わぬ余波。


すこし前に某所で人気があった「エアーマンが倒せない」(※1)が面白かったので、久しぶりにロックマンをプレイしたくなり、ホコリをかぶった我が家のプレステ2をひっぱりだしてきて電源を入れたのでした。テレビゲームするなんていつ以来だろうっていうくらいご無沙汰です。

※1・・・1988年に発売したFCソフト「ロックマン2」のボスキャラのひとつであるエアーマン(強敵)がなかなか倒せないジレンマをうたった歌。詳細はリンク先にて。

ロックマンというゲームは4作目でご縁ができたこともあり、僕の中では思い入れの深い作品です。初めてプレイしたのはこのロックマン2でした。かわいらしい色合いのかわいらしいキャラクターを使ったほのぼのゲームかと思いきや、その激ムズっぷりは到底子供を対象にしたゲームとは思えないほどの難易度を誇り、多くのゲーマーを虜にしました。僕もそんな一人でしたが、SFCやプレステで新しいシリーズが出るころには従来のかわいらしさという魅力がなくなり、よくある戦隊ものの所謂カッコイイ感じにシフトしていったため興味をなくし、疎遠になっていたのでした。

さて、久しぶりにプレイするロックマン2。たしかに激ムズです。理不尽極まるステージ構成。「死んで覚えろ」と言わんばかりの底意地悪い製作者側の意図を感じざるを得ません。しかし、これがまた燃えるのです。とりあえずボスキャラ、エアーマンまで辿り着きますと、もう残機もエネルギーもありません。そこでボスキャラによって繰り返される回避不可能と思われる竜巻の数々。「こんなの勝てるかよ!」と投げ出したくなるほどの圧倒的戦闘力の差。懐かしさがこみ上げてきて、いつしか「ちょっと久しぶりにプレイしてみよっと」という気持ちから「絶対クリアしてやるぜ」という本気モードに移行しました。

自分でも「目の光が違う」と感じるほどの本気モードです。全神経を指先と視覚に集中して敵キャラクターの攻撃を回避し、相手の動きを予測し反撃を繰り返す僕(30歳・独身)。エアーマンは歌詞のように「何回やっても何回やっても」倒せないことはなく、3度目であっさりクリアー。その後も次々とボスキャラを撃破し、ついにワイリー(※2)ステージです。

※2・・・天才科学者Dr.ワイリー。ロックマンの宿敵であり、8体のボスキャラクターの制作者。ちなみに筆者は4作目に登場する「ブライトマン」を発案し、ドクター・ワイリー賞を受賞した経歴を持つ。思い出すのは当時「これって履歴書に書けるのかな?」と本気で胸躍らせていた中学二年生の青き日々。

これはかなり難しい。素人お断りなトラップが次々登場です。中盤にでてくるサブボスキャラたちもすこぶる手ごわい。しかし、ここで思うのは、そのキャラクターの造形の美しさです。僕は中学生のころからPC-6001mark2やMSXという8ビットパソコンを使ってBASICのプログラミングを駆使し、自作ゲームを作っていたことがあるのですが、限られた色数で魅力的なキャラクターの造形は難しいのです。なかなか思ったようにはいかない。しかし、このロックマンシリーズはそのキャラクターたちが皆すごく魅力的なのです。たった16x16ドットの中で3色しか使えないというのに、その魅力をよくここまで詰め込むことができたな!と関心するばかりなのです。メットールなどはその姿形、色彩、挙動、仕草において愛着を感じずにはおれません。(攻撃方法はうっとうしいのですが)

ついにゲームも終盤。8体のボスキャラたちが何故かここで再登場して、全員倒さなければ先に進めません。数度全滅しながらもなんとかクリアー。いよいよワイリーとの一騎打ちです。巨大なメカを相手に戦います。これもなんとか辛勝してやっとエンディングかと思えば、さらにもう一人の強敵が待ち構えています。これがまたえらく強い。どこまでディフィカルトなんだっっ!と思わず怒鳴りたくなるのを抑えながらそれこそ何度も何度も試し、「もう駄目だ・・・絶対コイツ倒せない・・・ここでやめようかしら」と諦めかけたころ、ついにラスボスを撃破。諦めないでよかった。感動です。

8ビットマシンによる8ビットマシンらしいエンディングが流れます。ここで「あれ?!」と気づくことがありました。僕、このエンディングを見たことがなかったのです。蘇る小学6年生の頃の記憶。たしか、僕はラスボスがどうしても倒せず、諦めていたんだった・・・。

今回のクリアは実に19年ぶりのリベンジとなったようです。プレイ開始から2時間半の奮闘でした。

エンドロールが終了してから、懐かしい達成感を胸にプレステ2の電源を落とし、仕事を再開。すると不思議と仕事がはかどることに気づきました。「本気モード」が脳内で持続しているからでしょうか。これは思わぬ収穫でした。

大人になってからはすっかり疎遠になっていましたが、テレビゲームもリフレッシュの方法のひとつとしてなかなか良いですね。どうも仕事仕事の生活になってしまいがちな僕ですが、これからは偶にプレステの電源も入れようかなと思った早秋の夕暮れでした。

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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