「ヒトラー~最後の12日間~」をようやく観れました。


 以前、新宿で見ようとおもったら6時間待ちを宣言されて断念していた「ヒトラー~最後の12日間~」がようやく和歌山でも上映されることになったので早速観てきました。題名通り、ヒトラーの最後とドイツ降伏までを描いた作品で、嫌になるくらい陰鬱な映画でしたが、時代も国も人物もツボすぎるくらいツボな僕には終始大変楽しめました。ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーがなんといっても最高です。ドイツ映画は始めて観たのですが、「あー・・マジでこんな感じだっただろうな」と思わせるリアリティある描写が緻密かつ繊細ですごいです。錯乱したヒトラーの様子などもうなんともいえません。

 2時間40分の大作で、実際冗長気味でもうちょっと短縮できた気はしますが、飽きずに最後まで楽しめました。決して安っぽいお涙頂戴などではなく、ただ淡々と物語は進行しますので、人によっては退屈するかもしれません。映画というよりドキュメンタリー的な面白さといったところでしょうか。

 原題は、「Der Untergang」で、「没落」という意味だそうですが、その名の通り没落の様子を描いており、個人的には冒頭少しでもいいから彼の演説シーンを入れて欲しかったと思います。それにより没落の意味の強さが増すでしょうから。あと、ヒムラーやゲッベルズなどの主要側近についていくらかの知識があればさらに楽しめると思います。

 僕は、ドイツ人がこの映画を作った、ということを高く評価したいと思います。日本人はこのスケールで東条や昭和天皇を描けるでしょうか。60年経過して、あの時代をキチンと見つめなおせるようになっているのでしょうか。いつの日かそれが出来たなら、いいのだけれど。

 あと、「民主主義とは」といったテーマについても考えさせられる映画でした。「政治的性格を持つ映画はキライ」とか、「人が死ぬ映画はちょっと・・」とか、「血をみたら失神しちゃう」とかいう方以外にはオススメします。

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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