老人介護について。


老人介護、というものを実のところどう理解していいのかわからない。
人道的見地から必要であるのはわかる。
しかし、それを行う親族の肉体的負担、精神的苦痛は尋常ではない。

麻生太郎と言う人はその著書「とてつもない日本」で、
これからの日本を救うのは元気いっぱいの「老人力」だ、というような
これ以上無いくらいのポジティブシンキングで
日本を蝕む少子高齢化の憂いを払拭しようとしていたが、
あの人たちは住み慣れた家が老人の排泄物で汚されていく介護の現実を
体験してもいなければ、おそらく想像もしていまい。

僕が経験し、体験してきた限りで言うなら、老人介護はさながら地獄。

今日も心を病んだ母親の金切り声を聞きながら
どこにもぶつけようの無い憎悪の炎を、内に秘めては静かに燃やし、
つぶやく言葉は、「長生きだけは、したくない」

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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