小金井で過ごす最後の日。


小金井市の東京事務所で過ごすのも今日が最後だと思うと
なにか寂しいものを感じます。
ベッドと机とカラーボックスだけが置かれた
狭く、素朴で、シンプル極まりないこの部屋。
僕の初めての一人暮らしの空間であり、
僕の初めての東京を過ごした部屋です。
一年半しか居なかったけれど、思い出すことは少なくありません。

4月、桜の花弁美しく舞うベランダの景色。
同業者Kさんから教わった国分寺の絶品焼き鳥屋「跳兎」の味。
苦しい時、励ましてくれた電話越しの友の声。
のんびりした空気と時間をくれた美しい武蔵国分寺公園。
スタッフ4名も来てぎゅうぎゅう詰めだったテレビ取材。
あまりにも長く人と話をしないから、仕事の電話のとき、すぐに出ない声。
自動ドアの開くスピードが異様に遅い最寄のファミリーマート。
ごみ非常事態宣言のため、10枚で800円もするごみ袋(45L)
毎日、僕の姿を見るたびに親の仇のように吠えまくるすぐ前の家のチワワ
深夜4時に踊ってるとしか思えないような物音を立てるすぐ上の住人。

・・・最後の方はなんだか微妙ですが、
それでももう少しこの部屋で過ごしたいような、
もう少しこの街を味わっていたいような、そんな気分にさせられる空間です。
ここでたくさん笑ったし、随分たくさん涙しました。
次は笑いのほうが多い部屋になるといいな・・・

そんなことを考えながら、思い出すのは長渕剛の若かりし日のバラード、
僕の好きな「二人歩記」のこの一節、


  昨日までの 災いごとに
 
  別れをつげ ドアを閉めて

  階段を下りる

  嗚呼・・・今度こそ

  幸せになれますように

  そんな願いで 車を走らせた

  時のはざまの想い出は

  おいてゆこう・・・



なんでもない詞ですが、18の時から聞いていて、今初めて
心から共感できるような気がします。ああ、本当に、どうか、今度こそ。

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榎本よしたか

Author:榎本よしたか
フリーランスのイラストレーター兼法廷画家です。書籍やテレビ番組用に絵を描いています。アコースティックギターと歴史雑学が好きです。

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